AGA治療方法

AGA治療薬のプロペシアとは?

「プロペシア」はファイナステリドを成分としたAGA治療の内服薬です。
海外ではAGA治療の内服薬として知名度は非常に高く、既に60カ国以上でAGA治療薬として承認されています。

日本でも2005年12月からMSD株式会社(旧万有製薬)がプロペシアとして販売を開始し、2015年4月からはファイザー社よりジェネリック医薬品のフィナステリド錠02mgと1mgが販売されています。
元は前立腺肥大や前立腺がんの治療薬でしたが、患者から髪の毛が生えてきたなどの声があったため、研究したところAGAの方の毛髪の成長に効果があることがわかりました。

このフィナステリドにより世界のAGAの治療戦略は格段の進歩を遂げたといえます。

プロペシアはなぜAGA治療に効果的なのか?

なぜプロペシアの成分であるフィナステリドがAGA治療に効果を発揮するのか?その理由を紹介しましょう。

まずAGAの原因ですが、こちらの「AGAの原因DHT」の項で紹介したように、男性ホルモンのテストステロンが細胞内でⅡ型の5αリダクターゼという酵素によってDHT(ジヒドロテストステロン)に変わることで毛乳頭細胞内でTGF-βⅠ因子が発生し、発毛を阻害する事で起こります。

フィナステリドはその5αリダクターゼの作用を妨げることでテストステロンがDHT(ジヒドテストステロン)に変わることを妨げてくれる成分なのです。

AGAの原因ホルモンであるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制する効果ですので発毛というよりもAGAの進行を止めるのが主な効果となります。

発毛ではなく、AGAの進行を止める効果と聞いて、「なんだ・・・毛が生えるわけではないのか・・・」とがっかりされた方もいるかもしれません。

しかし、気を落とすことはありません。日本での臨床試験の結果では24歳から50歳の軽度、あるいは中程度のAGAの方々を被験者として頭頂部写真評価を行い、その内訳は下記の7段階で行われましたが、ちゃんと改善している人もいるのです。
・著明な改善
・中等度の改善
・軽度の改善
・不変
・軽度の進行
・中等度の進行
・著名な進行

臨床試験の結果はフィナステリド0.2mg錠剤を一日一錠を一年間続けて服用したグループの54%、1mg錠剤で同様の試験を行ったグループには58%の方に「改善」が認められました。
服用して一年を経ても改善効果が見られず「不変」だった方の割合が40%、抜け毛が進行してしまった方はわずか2%でした。

さらにその後1mg錠服用による3年間の延長試験が行われた結果、2年後には「改善」が認められた方の割合が68%、3年後には78%と改善率が年を追うごとに10%ずつアップするという結果となりました。
つまり3年間フィナステリドを継続服用すると80%近い方が「髪の毛がやや増加する」という結果でした。

実際は服用開始一年間程度は発毛数が増え、その後の発毛数は徐々に減っていくのですが、髪が伸びるスピードや毛が太くなる事から外見上髪が増えたと見える例が多くなっています。

したがって、フィナステリドにはDTH生成がとまる事でヘアサイクルが正常化することと、脱毛量が減少することで毛髪が薄くなっていた部分が回復する効果があると言えます。

プロペシア服用時の副作用は?注意点はあるの?

どんな薬であっても効果がある以上、多かれ少なかれ副作用は存在します。

プロペシアの成分であるフィナステリドにおいても若干ですが、副作用が見られるようで、臨床試験ではフィナステリド0.2mg錠を服用していたグループで1.5%、1mg錠を服用していたグループでは6.5%の患者から副作用の訴えがありました。

その副作用の内容はごく軽いもので男性機能の低下や性欲の減退などの「性」に関するものが大半で、いずれも自覚症状のみで日常生活に大きな障害を及ぼすものではありませんでした。

フィナステリドには性欲に関連するテストステロン自体を減らす作用はありませんので、理論的に男性機能に支障をきたす事はない思われます。

また、フィナステリド1mg錠を服用したグループから肝機能の悪化により上昇するといわれるALT値と総コレステロール値がわずかに上がった例がありましたがいずれも軽い副作用で、結果的にフィナステリドの臨床試験では深刻な副作用はまったく報告されなかったとの事です。

そしてプロペシア服用時の注意点ですが、下記のとおり、いくつか存在します。

服用してよいのは20歳以上のAGAと認められた成人男性のみ

プロペシアはあくまでも「男性型脱毛症」の治療薬ですので、他の脱毛症や、女性は使用できません。
海外で閉経後の女性に生じた薄毛を対象として12ヶ月間の試験の結果、プロペシアは効果が無かったと結果が出ています。
この結果から、プロペシアは女性には使用できないということがわかっています。

妊娠中の女性が触れてはいけません

妊娠中であったりその可能性がある女性や、母乳を乳児に与えている女性はプロペシアに触れてはいけません。
生まれてくる赤ちゃんが男児であった場合、男児の外性器に異常をきたしてしまう場合があります。
まれに薬剤を直接割って分割服用する方がいますが、粉末が飛び散るだけでも危険ですので絶対に割らないようにしてください。

献血をしてはいけません

プロペシア服用者が献血してしまうと、その血液を女性に使用されてしまう可能性があります。
その女性が妊娠、またはその可能性があると上記のとおり、生まれてくる赤ちゃんへの影響が甚大です。
絶対に献血に参加しないようにしましょう。

肝臓に不安がある方は要注意

副作用の説明にも記載させていただきましたが、臨床試験で肝機能の悪化により上昇するといわれるALT値と総コレステロール値がわずかに上がった例がありますので、肝臓に負担がかかる可能性があります。

前立腺がん検査への影響

プロペシアの成分フィナステリドは元々前立腺がんの治療薬として開発されていたこともあるためか、服用すると前立腺がんマーカーである血中前立腺特異抗原(PSA)が約半分に減少します。
そのため、プロペシアを服用している人は、前立腺がんの検査時に血中PSAが測定された際、その数値を約二倍に換算する必要があります。
人間ドックなどの検査を受けるときには、必ず、プロペシアの服用を医師に伝えるようにしましょう。

プロペシアの入手方法は?

プロペシアは「医師処方薬」なので、医師の処方箋が無ければ購入する事はできません。
このため、プロペシアを服用したい方はAGA専門のクリニックなどで医師の診察を受ける必要があります。

診断の結果AGAと判明した場合に、20歳以上の男性であれば特別な検査なしでプロペシアを処方してもらう事ができます。

ただし、プロペシアは生活改善薬(QOL)としての位置づけなので健康保険の適用がされません。
診察、薬剤費ともに全額自己負担になります。

そのため、プロペシアを処方してもらうには結構な料金がかかってしまいます。
一般的な皮膚科などでは月に1~2万円もかかってしまう事も多いです。

臨床試験結果のとおり、プロペシアを服用して結果が出るまでに半年~1年、人によっては2~3年かかるわけですから、馬鹿にならない料金がかかります。
その点、AGA専門クリニックは比較的リーズナブルにプロペシアを処方してくれる医院が多いので、プロペシア処方を受けたいならAGA専門のクリニックを探していただくのがお勧めです。

そしてプロペシアを服用する際には絶対に自己判断をせずに医師の指導の元、用法用量を守って服用するようにしてください。

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